Evernoteがなにやら4倍速くなったらしいと聞いて、まさかあの緑のゾウが赤くなったのか!(いやそれなら3倍か?)と思ったのだが、どうやらそうではないらしい。
実はこれまでEvernoteに対するネガティブな意見のほとんどが「同期が遅い」というものだったのだが、サーバーのアップデートによりこの問題の解決に対して、一歩進んだということなのだ。
確かにある意味ただのファイル置き場であるDropboxなどのクラウドと比べ、検索のほかにもいろいろな機能を詰め込んであるEvernoteは、特にスマホアプリではこの同期にちょっとした時間がかかるというのが、若干のネックにはなっていた。そのためそれぞれの機能に特化した、例えばノートの作成だけを行うアプリが人気だったりするのがEvernoteだったのだが、やはり本家アプリ1本で全てを処理したいというのがユーザーの本音だ。
そういう意味では特にiPhone版のアプリはかなりの改善がなされ、個人的には充分実用的になっていると思うのだが、さらに今度はサーバー側に手をつけることで、これまでの評判を一蹴しようということなのだろう。
「とりあえずインストールしたけれど、どう使っていいかよく分からない」アプリの筆頭にあげられるEvernoteだが、その一因にこの同期の遅さがあったとしたら、アクティブユーザーの拡大にこの変更が貢献することだろう。
ただ、Evernoteは、どうも説明する側がややこしくしている部分も大きいのではないかという気がするのも確か。どうしてもライフハックやビジネスソリューション的な切り口でEvernoteが語られる場合が多いが、筆者はEvernoteをライフハックとして考えていない。
例えばEvernoteの「クリッパー」を使うようになってから、WEBブラウザーのブックマークをまったく使わなくなったり、スマホで取ったメモを「紛失」しなくなったり、原稿をEvernoteと連携するパソコン版の「ATOKPad」で書いたり(これも紛失防止。ただしこのアプリ、決して使いやすいというわけではないのだが、何故か使っている)、ある意味、その程度の使い方でしかないのだが、かれこれEvernoteにアップロードしたファイルのサイズは結構な容量(Dropboxの無料サイズ以上)になっている。
ライフをハックしなくても、ビジネスをソリューションしなくても、Evernoteは便利なんだよ,って話をまたあらためて書いていこうかなと思っています。
投稿者プロフィール
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東京都杉並区出身。愛知学院大学文学部心理学科中退。
職種:WEBライター、書籍執筆、コンテンツマーケティング、ウェブプロモーション、All About LINE活用ガイド
●大学中退後、オイルまみれの二輪メカニックから、子供の頃から好きだった「ものを書く」仕事をするためコピーライターに転身。T専門の広告代理店ディレクターとしてBUFFALO、ブラザーなど地元IT企業の広告、販促ツールを制作。27歳で個人事務所として独立。その後はトヨタ自動車の海外向け販促ツールなどのプランナー、クリエイターとして活動。クリエイティブ以外にもデザイン専門学校講師やインターネット黎明期にセミナーの講師としても活動。●2012年春「はじめてのFacebook活用」(秀和システム)を執筆。以後執筆する書籍のテーマに関連するコンサルティング業務にも取り組む。●2012年から2015年にかけて計17冊の単行本、ムックを執筆。
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