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インターネット業界で最近(2016年12月現在)最も大きな話題になっているのが、DeNAの運営する医療向けキュレーションサイト「WELQ」でしょう。
この問題に関してはここで詳しく説明しませんが、物を書くことを仕事にしている、あるいは興味を持っているのであれば、何が起こっていたか、何が問題になっていたかは興味を持って知っておくべきことでしょう。(Googleで「WELQ」と検索すれば、だいたいの概要はわかると思います)
ここで問題となっているのは、
検索順位を上げるために、中身のない、あるいは信ぴょう性のない記事を量産した
ということでしょう。
他のサイトの記事の「リライト」や、まったく中身のない(あるいは裏付けのない)情報を大量に掲載することで、健康に関する(例えば「肩こりの原因は霊が憑いている」などの記事)が、検索上位に表示されるというのは、まあ「異常」と言わざるを得ません。
なぜこういうことが起きるかといえば、そのような記事を一つのサイトに大量に掲載しておけば、その内容はともかく記事中に含まれる単語で検索すると、上位に表示されてしまうからです。
検索エンジンの上位に表示されれば、それだけたくさんの人がサイトを見に来てくれ、その結果サイト上でのビジネスに有効(例えば広告を見てもらえるなど)というのが、その仕組みとなるわけです。
本当に肩こりで困っている人が「霊が憑いているかも?」という記事を読まされても(恐らく)まったく問題は解決しませんし、その他にも「死にたい」つまりかなり深刻な悩みを持っている人を転職サイトに誘導したりという記事もあったようです。
検索順位を上げることは、インターネットを使ってビジネスをする上で最も大切な要素であるのは確かですが、現状のGoogleなどの検索エンジンは、まだまだその中身の「信頼性」や「価値」を正確に判断することができません。それゆえに、このような中身のない記事を量産するという手法で、ビジネスになってしまうわけです。
恐らく今回の問題から、何らかの変化が起きていくと思われます(実際WELQは現在閉鎖されたままとなっています)。
また同時に、WELQに限らずこのような記事を量産していた「にわかライター」という仕事も、今後どんどん減っていくことになるでしょう。
しかし逆に考えてみると、書くことというのは…
しかしこの出来事も、裏を返せば一つ明確な事実を見つけることができます。
それはつまり
「書くことがビジネス=お金になる」
ということです。
今回のケースでは、実際に書いているライターへの報酬は非常に安く抑えられているようですが、(記事作成単価の設定はいろいろあるようですが、その話はまた後ほど)プロ野球球団を持つほどの大企業が、「記事を量産することで」利益を得ようとしていた(そして実際にかなりの利益を得ていたはずです)というのが現実なのです。
方法論はともかく、記事を作る、すなわち文章を書くという行為が、一つの大きなビジネスモデルになるということを証明しているわけです。
という前振りから、では、今回開催する「ライティングゼミ」についてご案内していきましょう。
まずはじめにゼミの内容をご紹介しましょう。
短期集中ライティングゼミの概要
期間:60日
費用:¥15800(モニター特別価格)
第1期スタート:2016年12月
第1期限定募集人数:先着3名
講師:原久鷹
サポート内容
300ページを超える教材で文章の書き方を徹底的に学習できる
ライティング、文章力アップをサポートする教材を用意しています。まずはこれをしっかり読んで文章の書き方、記事のまとめ方、そしてウェブならではのライティング手法などの基礎を学んでください。
60日間、8本(週1本)の記事を添削し、弱点を克服して文章力をアップ
文章力の本を読むだけで文章力を上げることはできません。教材でも繰り返している通り、文章をうまくかけるようにするためには、自分の書いた文章をプロにチェックしてもらうことが最も大切です。そこでこのゼミの核になるのがこの「添削」です。プロでもない限り他人に自分の文章をチェックしてもらう機会はありません。ぜひ期間中にこの添削サービスを有効活用し、短期間で文章ライティングスキルをアップしてください。
わからないことを随時メールやLINEで相談できる
ゼミ期間中はライティングに関するわからないことを、メールやLINEを使って講師に質問できます。必要に応じてビデオ通話などを使い徹底的に疑問を解消し、テクニックを学びましょう。
ウェブセミナー(セミナー動画)を毎月一回開催
教材をフォローする形で月1回のウェブセミナーを生放送または動画で配信します。配信時に受講生の質問などにリアルタイムでお答えする双方向のやり取りができるように検討しています。
このゼミで学べること
「ものを書く」ことで収入を得る方法
「ものを書く」スキルは、これからのネット業界で最も求められるスキルであることは、ウェブ業界に関わる人たちの間では常識となっています。
しかし案外その事実を一般の人たちは知りません。
このゼミではではどうやって書くことで収入を得ることができるのかという具体的な仕事や方法と、そのステップが理解できます。
ライターとしてウェブ業界にデビューできるライティングスキル
ライティングスキルを上げ、書くことで稼ぐ最もシンプルな方法がウェブライターとしてデビューするというものです。
しかし今後のウェブ業界では、ライティングスキルのないライターは不要とされ、あるいは信じられないほど低単価での仕事しか受けられません。
このゼミを受講すれば、きちんと稼ぐことのできるだけの力量を身につけていくための第一歩になるはずです。
自分のビジネス・ショップブログで反響を高める書き方
ライティングスキルは記事のライティングを外部から請け負うだけのものではありません。
あらゆるビジネスがインターネットなしでは成り立たなくなりつつある今、ネットを使って自らの情報を拡散していくことは必須と言えます。そこで必要になるのがライティングスキルです。
自分自身の情報を、正確に、魅力的に伝えるためには良質な文章を書くためのトレーニングは必須となるのです。
なぜこの価格で提供できるのか
一般的に文章力をアップさせるライターの養成講座、ライティングスキルを伝える教材を、今年一年ずっと準備を進めていました。
いよいよ年が明けてから本格的にこれを展開していく予定となっています。
その際は、当然ながらとてもこの料金ではゼミを提供できません。(他のライティング教室の料金をチェックしてみてください)
ではなぜ今回この価格でご提供するのか。
それは、来年の正式スタートに向けた準備の総まとめとして、テスト的に「実際のユーザ」からのコースのフィードバック(反応)を確認したいからです。もちろんテストだからといって手抜きするわけではありません。むしろ逆です。総まとめとしてコースの最終点検を綿密にするため、おそらく本コースよりも手厚いサポートが必要になります。
しかしだからと言って、正式スタート前に正規の価格でコースを提供するのも、少し気がひけるというわけです。
そこで今回はモニター価格としての受講料を設定しています。ですから、人数、そしてスタート時期を限定しています。
ライティングスキルを上げたいとお考えの方がこのページをご覧になったのなら、個人的にはスルーする理由が全くないと思っています。
なぜ原がこのライティングゼミの講師をつとめるのか
私のこれまでの経歴については、後ほど教材第1章を紹介しますので、その中で簡単に説明しています。(またはこのサイトの中にある実績紹介や、Amazon著者ページでも確認できます)
そちらを読んでいただければお分かりになるかと思いますが、(ネットが生まれる前の)広告のコピーライターからスタートし、その後書籍の著者になるまで、対外的な広告や記事はもちろん、株式公開のための事業計画やビジネスコンサルの提案書を含め、あらゆるメディア、カテゴリーの文章を書くことを仕事としてきました。
インターネットビジネスの発展とともに、ネットで文章を書くことが「ライター」と呼ばれるようになっている現在ですが、そこを含め「ものを書くこと」のビジネスのほとんどを実体験として持っているのは、冷静に考えると非常に貴重ではないか、と気付いたのが、ものを書くことをお教えするということのきっかけでもありました。
この体験と実践こそが、ライティングゼミの講師としてのベースになっています。
ゼミの概要を教材の一部抜粋からご覧下さい
では、このゼミの基礎となる教材の第1章をここで紹介して、ゼミの内容を少しだけ味わっていただきましょう。
かなり長くなりますので、飽きたら途中を飛ばしてもらってもいいし、あるいはそのままゼミに申し込んでいただいても結構です(笑)
まずはこの教材を執筆した筆者の自己紹介から始めます
多分、はじめまして、のはずですよね。
原久鷹と申します。この教材の執筆者です。
東京生まれですが、名古屋育ちです。
地元大学の心理学科を中退し、趣味が高じてオートバイショップで働き始めましたが、その後ものを書くことが好きだったのでコピーライターに転職。
当時はバブル真っ盛りで、「リクルート」の発行する求人誌が電話帳のように厚い(この表現はもう現代では通じませんでしょうか?)頃、求人広告をひたすら作っていました。
この時の仕事は今でも大きな資産となっています。求人誌ですから、ほぼ毎日のように企業の人事担当者、中小企業であれば社長さんにお目にかかりインタビューをしていました。今思えばそんな体験なかなかできるものじゃないですから。
リクルートの仕事は1年少しで卒業し、その後はIT専門の広告代理店にディレクターとして転職。経験1年でよくディレクター「づら」できたなと思いますが、昼夜問わずにそれなりに頑張っていました。今なら完全ブラック扱いですよね。自主的ブラックな働き方をしていました。
その後も広告業界で代理店や制作会社を渡り歩き(飽き性なのです)、27歳で独立。
ちょうど当時Macがデザインに使われるように。なってきた頃で、コピーだけでは差別化できずにDTPにも手を出し、そのうち専門学校でデザインまで教えるようにもなりました。
インターネットが登場したのもこの頃ですね。わりと新し物好きですからHTMLコードを手打ちでホームページを作ったり、インターネットセミナーの講師として呼ばれることもよくありました。
主なクライアントは直の取引ではありませんが、地元の自動車メーカーさん(愛知県ですから名前を伏せても無駄ですけれど)や地元のIT企業(たぶん皆さんもパソコンを使っていれば一つくらいこのメーカーさんの周辺機器をお持ちなのではないでしょうか?)から、地元の小さな会社のサイトを作るなど、幅広い業種の会社と関わってきました。
そうそう、広告の経験から経営コンサルができるんじゃないかと、コンサルのフランチャイズに手を出して、ちょっと失敗したこともあります。結構なフランチャイズ費用が水の泡に。
これも飽き性のなせる技ですが、あれこれチャレンジすることで結果として吸収できるものはたくさんありました。
この頃は「書く」ことから少し離れていたのですが、実際には広告のコピーはもちろんイベントの企画書や、場合によっては数百ページにもわたるIPOのための事業計画書(ITバブルの頃だったので、夢のある物語のような事業計画書が必要だったんです)みたいなものも書きました。
ものを書くということに関して言えば2012年に初めて書籍を執筆したのは大きなターニングポイントになりました。
初の著書は秀和システムさんの「はじめてのFacebook活用」です。それまでものを書くことに関しては、コピーライターとしてお金をもらって書く経験も済ませていたので正直それほど難しくはないと思っていたのですが、実際に体験してみるとこれがまあ、大変で。
書籍は一般的に1冊で10万文字と言われていますが、このボリュームを一気に書くというのはやはり書籍執筆ならではです。それを限られた期間で書き上げるというのはかなりハードな作業でした。
余談ですがこの時Facebookの仕様変更も重なり、実質2冊分の原稿を書き上げなければならなかったというのは、今となっては良い思い出です。
書籍は単行本、ムック本などを2年で20冊弱執筆しました。書店売りされているデジタル系の書籍にも執筆しています。その間に原稿を書けない著者さんの代わりに、執筆の「お手伝い」をしたこともあります。(もちろんどの本かなんてことを口にすることはでませんが!)
紙の書籍の執筆の他にも、ウェブではコンテンツマーケティングの元祖的存在である「All About」さんへ「LINE活用ガイド」として記事を寄稿したり、サイバーエージェント(アメーバ)のニュースサイト「Spotlight」、署名記事ではありませんので具体的な名前はあげられませんが大手企業のポータルサイトの記事なども書いています。
さて、少々自己紹介が長くなっていまいましたが、そんな筆者がなぜ今回「文章の書き方」に関してこの教材を作ろうと思ったのか、興味はありませんか?
ものの書き方を説明する書籍や教材はたくさんありますが、その多くのパートが文法的なテクニックに割かれています。しかし、こんな話を聞いたことがある方もいらっしゃるはずです。
「英語を文法で学ぶから日本人は実践で英語が使えない」
そう、英語の話だけでなく、日本語の文章の書き方も同じです。
英語も日本語も、その言語を使いこなすためには「たくさん読んで、たくさん書く」に尽きます。いくら文法や論理的なテクニックをたくさん知っても、上手に文章を書くことはできないのです。
そしてもうひとつ。
書籍を書く立場から言わせてもらうと、本には「テクニックを知りそれを活かす」ことが目的のものと、「読者の知識欲を満たす」ためのものの二種類があります。後者は、実社会、実践の場で活かすためのものではなく、インテリジェントを高めるために存在します。
知識を知ることが悪いことではありませんが、自分がどちらの目的でその本や文章を読んでいるのかは意識しなければなりません。少なくとも文章の書き方を学ぶということは、結果としてそのあとに書く文章がレベルアップしていなければ意味がありません。
ですからこの教材では、きっちりと結果を出すことを目的としいます。知識欲を満たすことによって得られる結果は、友達に「助詞の使い方っていうのはね」ってうんちくを語れるようになるくらいで、実践的ではありあませんから。
そしてこの教材では文法的なお話も当然していきますが、すべて実践的な内容としています。知識として身につけたいのであれば、書店で文章の書き方の本を立ち読みすればいいのです。
ということで、この教材のコンセプトを確認します。
「実践で役に立ち、文章をこれまで以上に上手に、早く書けるようになること」
ここでいう上手にというのは、文学的な表現力を高めるという意味ではありません。筆者は個人的に小説を書いたりもしますので、文学的な表現にも興味はありますが、この教材ではそのような表現については詳しく言及しません。
ここでいう上手というのは、いかに「正確に伝わる」文章を書くかということです。
もう一つは書く「スピード」です。時間をかければ文章は書けます。でも実際にビジネスとして文章を書く場合、制限時間があるはずです。1000文字の文章を1週間かかって書いていてはとてもビジネスにはなりません。1000文字程度の記事であれば、1~2時間で書けるようになって初めて、ものを書くことがビジネスになります。(もちろんこれは書く内容によりますが)
繰り返しますがこの教材では「伝わる文章を書く」「現実的なスピードで書く」ことを目的としています。ですから、読むだけでは身につきません。筆者はみなさんの「知識欲」を満たすことには全く興味がありませんから。ポイントポイントでワークをしてもらいます。もちろん書くことです。ですから、いまからもう何を書くかについて考えておいてください。
と、その前に何を書くか、についてのお話をさせていただきます。
書きたいメディアの種類と概要
この教材で何を学びたいかは、皆さんがこれから書きたい、もしくはこれまで書いてきたメディアによって若干異なるかもしれません。この教材ではおおよそ以下のカテゴリの文章の書き方をスキルアップするためのノウハウを紹介します。
まずはほとんどの方は以下のカテゴリで文章を書きたいと考えているのではないでしょうか。
はじめにそのカテゴリ一覧と、それぞれの概要についてまとめておきましょう。
アフィリエイトの記事を書きたい
アフィリエイトで稼ぐためには、強豪と差別化できるライティングスキルが重要です。アフィリエイトリンクをクリックしてもらうためには、読者のニーズを満たした記事と、アクションを誘発する書き方が必要になります。
まずは基本の文章作成テクニックを向上しましょう。
ビジネスブログを書きたい
セルフブランディングや、自分のお店、ビジネスの紹介ブログも、ライティング能力が必要なカテゴリです。どれだけ良い商品やサービスを持っていても、その魅力を伝えられなければ意味がありません。文章の書き方は当然ですが、それ以前のマーケティング的なテクニックもこの教材で説明していきます。
プロのライターになりたい
ライターというのは「自称」するだけでなら誰にでも始められる職種です。しかし実際にものを書くことで十分な稼ぎを得るのは、簡単なことではありません。日本語は誰にでも書けるものですから、ライターを名乗るための壁は低いものの、誰にでもできるからこそ他の誰かを出し抜くためにはそれなりの努力と勉強が必要となります。
コンテンツマーケティングに活かしたい
最近の流行りの言葉が「コンテンツマーケティング」。しかし筆者はこの言葉を使われても、「いまさら?」と返事をしてしまいます。コンテンツ、ここでいうのは文章の話ですが、その重要性というのはもうずっと以前から言われ続けてきたことなのです。それがやっとネットの中で重要視されてきたわけで、それを機会に改めて良質な「テキストコンテンツ」の書き方を学んでください。
セールスレター、ランディングページのコピーを書きたい
最近ではこのセールスレターやラインディングページのコピーを書く人を「コピーライター」と呼んだり自称したりするようです。しかし筆者はこのことに少し違和感を感じています。金太郎飴のようにどれも似たり寄ったりのテンプレートをコピペして、中身を少しだけ改変するスキルは、コピーライターてまはなくコピペライターでしかありません。トレンドは常に変化しますので、セールスレターのコピーを書くにしても、まずは文章の書き方の基本を知っておく必要があります。
少し辛口の部分もありますが、この教材は以上のような方を前提として話を進めていきます。もちろんこれ以外にもいろいろな文章のニーズがありますが、教材としてターゲットにしているのは「文章をマネタイズしたい」人たちです。
趣味のブログやお金に結びつく必要のない文章を書くのであれば、この教材より書店で見かける「格調高い文章を書くための本」みたいなものを読んでも良いかもしれません。この教材はマーケティング的発想を含めた、ビジネスのための文章テクニックを学ぶためのものなのです。
ものを書くことの価値と意味とは
ところでみなさんは文章を書くことの重要性についてもう気づいているからこそ、文章の書き方を学びたいと考えていらっしゃいますよね。インターネットの世界では、文章を書ける人が非常に重要となってきています。その理由をご存知でしょうか?
インターネットで何か情報を得たい時に使う検索エンジン。いまでこそSNSなどからの集客も多くなったというものの、それでも検索エンジンがインターネットの世界で大きな影響を持っていることは、誰も否定できません。
そこで考えて欲しいのですが、検索エンジンって何で検索しますか?
言うまでもなく「テキスト」ですよね。
基本的には検索エンジンは「テキスト」しか理解できません。検索エンジンは世界中のサイトを回り、テキストを抽出して分析し、そのサイトやページが該当する単語に対してどれだけ価値のあるページかを判断し、検索結果として表示します。
検索エンジンの検索結果に自分のサイト、あるいは自分か書いた記事ページが上位表示されないとアクセスされず、極端に言えば存在しなページと同じような扱いになってしまいます。
そんな検索エンジンの目的は、検索者する人にとって有益なページはどれであるかという情報を提供することです。そして有益なページは「質の高いコンテンツ」とよく表現されます。
ではここでいうコンテンツとはなんでしょうか。写真や動画ももちろん質に影響しますが、前述の通り検索エンジンが「見て」いるのは原則的にはテキストです。
そう考えると、質の高いコンテンツを作れるのは「テキスト=文章を書く人」なんですね。
言い換えれば、インターネットの世界で最も大きな影響力を持つ検索エンジンは、あなたの書いた文章でコンテンツの質を測り、その結果として検索順位が決定づけられるわけです。つまり検索エンジンに対して影響できる唯一の存在が「文章を書く人」ということになるのです。
もしかしたらそこまで意識せずにあなたはこの教材を手にしたのかもしれません。しかし現実的に価値のある文章を書く人はそのくらい重要なのです。
さて、この教材の第1章も、そろそろ5,000文字を超えるボリュームになりました。一般的に5,000文字というのは結構な文字数で、文章を読みなれていな人だとそろそろ飽きてしまう頃かもしれません。
ですから、この章はここで終わります。文章を書くことの重要さと、もしかしたら文章を書く使命にまで火が付いてくださっていたら頼もしいです。
次に文章を書くにあたっての心構えについてお話ししていきます。
これは、筆者が今この教材を書いている時ももちろん心がけている、文章を書くことの本質についての話です。
ぜひじっくりと読み進めてください。
ものを書く時に一番気をつけることは
作家として確固たる地位を保つ村上龍さんをご存知ですか?もしかしたら作家としての作品は知らないかもしれませんが、テレビ番組カンブリア宮殿や雑誌のコラムなどを目にしたことはあるでしょう。今では日本を代表する作家の一人です。
そんな村上龍さんに「小説を書くときに一番気をつけていることは何でしょうか?」と尋ねるインタビューを見たことがあります。みなさんは何だと思いますか?
日本を代表する作家だからきっと作品を作るために空想を広げるとか、ストーリーの意外性を練るとか、キャラクターを立たせるとか、僕はそういう回答を想像していました。
ところがその問いに龍さんは
「読者にできるだけミスリードさせないような文章を書くこと」
と答えたのです。
このやりとりに、僕はものすごく衝撃を受けました。
小説家の書く文章は、どちらかというとイメージの幅に余裕を持って読み手の想像をくすぐり、ある程度の余韻や振れ幅を含んだものかと思っていたのですが、龍さんは自分の頭の中にある光景や出来事を、可能な限り文章として忠実に再現することを、最優先していたんですね。
これこそ、ライティングに求められるスキルなのです。
言葉というものはとても特殊です。
よく「五感で感じる」という表現が使われます。五感とは「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の五つの感覚を示します。この五感こそ、人間が自分の周りの環境を知るためのものです。人と世界のつながり、世界を認知する方法と言ってもいいでしょう。
では、言葉はこの中のどこに入るでしょうか。
誰かの発する言葉は聴覚で、文字を読むのは視覚です。
音として聞いた言葉や文字として読んだ言葉から、人はその言葉の意味を自分の中に取り込みます。時に、その場にはないはずの景色や匂い、あるいは触感や時には感情すら湧き上がってきます。
わかりますか?
それが言葉です。
言葉は生まれ持っているものではありません。成長の過程で覚えていくものです。だから「赤い」とか「すっぱい」とか「熱い」といった感覚とは違って、その人の成長過程によってそれぞれ異なる解釈ができてしまいます。
だからこそ、文章を書く際には読者に確実に、正確に伝わることを意識しなければならないのです。それこそが、この教材の核として伝えたいことなのです。
文章を上達させるたった二つの方法
筆者はこれまで何度か文章の書き方のセミナーを開催し、文章を書くことに興味のある人とお話をしたことがありますが、その中でよく聞かれるのは当然ですが
「どうやったら文章を上手に書けるようになるのですか」
という質問です。この教材を購入された方も同じような疑問を持ってこれを手にされたことと思います。
どんなこともそうですが、何かのスキルを向上させようとする時には、二つの要因が必要となります。
一つは「地力」とでもいうのでしょうか。わかりやすく言えば「基礎力」です。
そしてもう一つがその上に乗っかる「テクニック」です。
この二つが合わさってスポーツでも勉強でも、スキルが高まっていきます。
例えばサッカーのスキルを上げたい時には、基礎的な体力を上げるランニングや筋トレのような基礎トレーニングをした上で、ボールをコントロールするためのテクニックを磨いていきます。
基礎体力を上げる方法も、そのスポーツによって若干は異なるでしょうが、概ねどんなスポーツでも持久力や筋力といった基礎体力を鍛えるためのトレーニングは同じようなものです。
文章を書くことに関しても同じです。
そして今回この教材でお伝えしていくのはどちらかというと基礎体力ではなく実践的なスキルを身につけるためのトレーニングです。
と言ってしまうと、もしかしたらがっかりしてしまう方がいらっしゃるかもしれません。
安心してください。
文章を書く基礎体力をつけるための方法を、いまからたった二行でお伝えします。
準備はいいですか?
文章を書くための基礎トレーニングとは…
- たくさん良い本を読むこと
- たくさん文章を書くこと
以上です。
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すみません、もう少しだけフォローします。
まずどんな本を読めばいいか、ですよね?
ウェブの記事を書くために、小説を読むのはダメかといえばそうでもありません。日本語の文章の質という意味ではビジネス書より小説のほうが一般的に上です。ビジネス書はあまり日本語の質にこだわって書かれていませんので、文章を学ぶという意味では参考にならないこともあります。
ただ、小説から学べるのはウェブの文章とは少し違うというのも事実です。文学的な表現を読むことは確実にあなたの表現を豊かにしますが、書くことに関する直接的な影響はやや足りません。
そこでお勧めしたいのが雑誌。ある程度メジャーな雑誌であれば、文章の書き方もそれなりのこだわりを持っています。
特にお勧めしたいのが日経PBから発行されている各種専門誌。
日経ビジネスを筆頭に、様々な業界情報の専門誌が発刊されていますので、あなたがこれから書こうとしている記事に関連する業界の雑誌があれば、それを読んでみてください。
日経BPの専門誌は一般の書店では販売されていないものが多いので、読みたいものがあるのなら定期購読することをお勧めします。そこまでは、というのであれば、無料の電子版だけでも構いません。
雑誌記事を読む際に注意してほしいポイントが3つあります。
- どんな書き始めがされているか。それはなぜなのか。
- 一つの記事がどのような構成になっているのか。
- 記事の最後はどのようにまとめられているのか。
書き始めのテクニックは文章を書くことのとても重要なポイントです。おそらく多くの記事は、それなりの工夫とともに書き始められています。このような文章の構成に関しては次の章で紹介しますので、そこに書かれているテクニックを参考にしながら、プロの記者が書く記事の書き出しに注目し、自分なりに分析してみましょう。
2番目の構成、最後のまとめも同様、構成の方法を理解すればその記事がどのように工夫されているかわかるはずです。
かくいう実は筆者も、慣れていないあるライティングで袋小路にドン詰まっていた時、クライアントに
「こんな書き方、日経BPの記者ならしませんよ!」
と言われて、必死に「日経ビジネスアソシエ」の記事を研究したことがあり、多くのことをそこから学んだ経験もありあます。
(余談ですがちょうどそのタイミングで、とあるイベントで当時のアソシエの編集長さんとお話しできる機会があり、さらにそのご縁で「日経PC21」にも記事を書かせていただいたという出来事もありました)
さらに日常生活で目を向けてほしいのが「広告」です。広告はものを売るための手法。雑誌や新聞の広告コピーはもちろん、デザインや写真がどのように「売る」ために使われているのかを観察するのは、ものを売るプロの発想法を学ぶ絶好の機会です。
「なぜこの広告はこう表現されているのか」を自分なりにあれこれ考察し、分析し、最終的には自分だったらこの商品を売るためにこう表現すると、日頃から考えるようにしてみましょう。
さて、もう一つの「書いて書いて書きまくる」というのは、もう文字通りです。いきなり文章が上手になるという秘策があるはずと、期待しないでください。書いた分だけ上手になるというのが宇宙の法則なのです。
しかし、ただ書けというだけではあまりに脳がありませんから、二つだけアドバイスしておきます。
ひとつは「写経」することです。
もちろんお寺でお経を書き写すわけではありません。あなたが書こうとしているカテゴリーで、トップと言われている人の文章をそのまま書き写してみてください。使う道具は昔は筆でしたでしょうけれど、今ならパソコンですよね。人によってはスマホかもしれません。
そして、書いたものを誰かに評価してもらうことも大切です。自分が書きたかったことが、相手に伝わっているのかを、実際に聞くことは大きな意味があります。書籍を執筆したり、大手のライティング専門プロダクションの仕事であれば「編集」担当者が、記事をチェックしてくれます。その上で、より良い記事にするためのフィードバックがもらえます。この教材も、筆者一人でなく各種エキスパートのチェックを受けています。
しかしまだライターの卵であるあなたには、そのようなパートナーはいないはずです。
第三者視点で記事をチェックし、評価してくれる存在は、スキルアップするためには必須です。ですからプロは無理にしても家族でも友達でも、あなたの文章をチェックしてくれる存在を見つけてください。
さて、これで文章を書く基礎トレーニングについてのレクチャーは終わりです。このトレーニングに関しては、ただただ実践のみですから継続してチャレンジしてください。プロのライターを目指すのでなければ本業以外の隙間時間しか使えないかもしれませんが、それでも一日1記事書くくらいの時間は捻出できるはずです。もし書くことを専門でやっていきたいというのであれば、1日1万文字を目指してください。1時間に2000文字書ければ、5時間で1万文字書けます。無理ではありません。
書くために必要はもうひとつのスキルが「マーケティング」の意識
質の高い記事を書くためのスキルを学ぶためにこの教材を書いているわけですが、文章の書き方だけがライティングテクニックのすべてではありません。マーケティングというのもライティングにはとても重要なスキルです。
この教材はマーケティングについてのものではありませんが、ライティングに必要なマーケティング思考の方法に関しては、随所で紹介していきます。
ウェブのマーケティングに関しては、名前を聞いたことがあると思いますが、神田昌典さんの書籍を一度は読んでみると良いでしょう。もちろんマーケティングにもトレンドがありますが、基本的な考え方を学んでおいて損はありません。
マーケティングとは「市場」を意味します。あなたが書こうとしている文章は、多かれ少なかれ何らかの市場に関連しているはずです。つまり書いている記事が市場の中のどのポジションにあるかを説明する行為と言いかえることができます。それを表現するためには市場=マーケティングを正しく理解していなければなりません。
一般的な「商品」を考えた場合「市場」には「ものの作り手」「売り手」「買い手」の三人がいます。記事を書く時には、その中のどの立場に立つかをよく考えます。
と言っても、結論はひとつ。
記事を書く際には必ず「買い手」の立場でいるなければなりません。たとえ語り口が「作り手」や「売り手」であったとしても、視線は「買い手」でなければならないのです。
糸井重里さんは書き手の立場をかく語りき
最近では「ほぼ日手帳」で有名な糸井重里さん。しかし以前はバリバリのナンバーワンコピーライターでした。筆者はもう20年以上前にその頃の糸井さんがコピーライターの立ち位置についてどこかで書かれていたのを記憶しています。今でも覚えているということは、その言葉が印象的だったからに違いありません。といいつつ、うろ覚えになってしまっているので正確にそのまま再現できませんが、その内容はこんな感じでした。
「僕たちは例えるなら学校の教室で一番前に座って先生の話を聞いている学級委員みたいな立場だ。後ろで後からわからない子たちに教えてあげられるように」
つまり、ライティングに携わるということは、先生(クライアント)の立場ではなく、生徒(買い手)の立場でものを見なくてはならない、ということ。
当時広告に携わる身として、無意識的にクライアント側に立ってしまいがちだったのですが、この言葉でハッと目が覚めました。実際、この時代にそういうことをはっきりと言う人もほとんどいなかったのです。広告とは商品のいいところを伝えること。それだけを考えると、どうしても作り手の工夫や苦労に目がいってしまいます。
しかし実際にそれでものを売ることはできません。
なぜなら、買い手はそんなこと知ったこっちゃないからです。
一つ例をあげてみましょう。
iPhoneです。
いまや日本の半分くらいの人が使っているスマホです。
iPhoneの広告は一貫しています。(残念ながらスティーブ・ジョブズが亡くなってから少し変わってしまいましたが)
iPhoneのはじめてのモデルが日本に登場したのは2008年。当時国産のケータイがどんな広告を打っていたのか覚えていますか?
少し検索してそのコピーを並べてみます。
「世界最大クラス3.8インチ 世界初ハーフXGA 1024×480ドット」
「8.1メガカメラ&スタイリッシュデザイン。3.1インチワイドVGA有機ELディスプレイ搭載」
「同じ観るならプレミア画質で!」
どうでしょう。これは誰の立場で書かれているでしょうか?
基本が「スペックの凄さをアピール」する広告ですよね。何メガがどうとか、何とか画質がどうとか。
一方のiPhoneの広告がアピールしているのはテレビでご覧になったことがあるでしょうが、「利用者の生活シーン」です。iPhoneを手に入れればこんなことができるようになる、これだけ毎日が豊かになる、楽しくなる。そういうシーンをずっと伝えています。(大きなiPhoneが出た時は少し変わりましたけどね)
その結果何が起きたでしょうか。
日本のケータイメーカーはほとんどが携帯市場から撤退しました。もちろんそれは広告だけの要因ではありませんが、もしiPhoneが前例に従って日本メーカーと同様の広告を打っていたら、今のシェアはなかったでしょう。生き残ったSONYのXperiaの広告は、必死にiPhoneの表現に追随しています。
これは高い予算を使うマス広告の世界ですら、ついクライアントの意向に迎合してしまうという悪い例です。
広告を見る人のほとんどは、その商品のスペックに興味はありません。
彼らが求めているのはその商品によってどれだけ自分の生活が楽しくなるのか、便利になるのか、問題を解決してくれるのか、なのです。
iPhoneはこれを使えばこんなことができるというライフスタイルやワクワク感だけを主張しました。
スペックを語らずに。それをどうやって実現するかは手に入れればわかるでしょ?というスタンスです。
それに対して国内メーカーは「こんな機能がありますよ」「前のモデルと比べてこの数値が上がりましたよ」とアピールし続けました。前より良くなっているのはわかりますが、消費者から見ればそれは当たり前のこと。当たり前のことをいくらアピールされても購入意欲は高まりません。
これが、どの視点でものを書くかの実例です。
自社の商品やサービス、アフィリエイトで紹介する商品、自分のお店。すべてアピールするのは、それがユーザーにどんなベネフィットをもたらすかということです。
苦労して商品開発したメーカーは、どうしてもその苦労話を語りたがります。気持ちはわかります。しかし、それはいちエピソードとして語るべき話で、ユーザーに伝えたい話ではありません。エピソードは物語としての価値はありますが、商品の魅力を伝えるものではなく伝えるべき内容の本質にはなりません。
この教材の中でも今後この話は何度も出てきます。そのくらい、どの視線で書くかということは重要なことなのです。
もしこれまでブログや記事で何かを紹介している文章を書いたことがあるのなら、一度それを見直してみてください。
その文章は、誰の視線で書かれていましたか?
PVを稼ぐ記事が良い記事なのか?
次にお話ししておきたいのが、PVと記事の評価についてです。PVとはページビュー、つまりそのページが何回見られたかという数字です。
ニュースキュレーションサイトやアプリのブームで、記事に関してこのPVがこれまで以上に重視されています。もちろんPVが重要なことは否定しません。なぜPVが重視されるかといえば現状ではニュースや情報サイトなどではPVしか評価の基準になる指標がないからです。そのためこのようなメディアに記事を書くとどのくらいPVがあるかによって、記事が評価されてしまいます。
しかし一方で記事の質は実はPVに影響しにくいという事実もあります。ページへの誘導は記事の内容よりも、記事タイトルによって左右されます。皆さんも色々なニュースサイトのタイトルを見て、そのリンクをクリックしてページに移動することがほとんどではないですか?ページを見るまで記事の内容がどんなものなのかはわからないのです。
そこにPVと記事の質のギャップが生じます。
単純にPVを稼ぎたいのなら、記事の内容よりも記事タイトル(キャッチフレーズ)をうまく書くスキルが大切になってきます。実際まともに日本語さえ書けないレベルのライターが、そうやってPVを稼ぐ記事を皆が乱筆しているのが現状です。
結果として多くのサイトがPVを稼げるキャッチーなタイトルだらけになり、もともとニュースをパーソナライズする目的だったグノシーなどのキュレーションサイトも、いつの間にか今ではすっかり芸能ゴシップサイトになってしまいました。
個人的な予想ですが、そんな状況は長く続くはずありません。タイトルだけで釣る記事の時代は近いうちに終わるはずです。そのためにはPV以外の評価方法が登場しなければなりません。しかし今の評価方法が実情にマッチしていないことは皆気づいていますから、思ったよりも早くPVよりも正確な評価がされるようになるはずです。
アフィリエイトサイトや自分のビジネスのサイトであれば、PVに頼らずに記事の評価ができるでしょう。
アフィリエイトであればアフィリリンクのクリック数が指標になりますし、自分のビジネスサイトであればコンバージョン(問い合わせやメルマガ登録などのゴール)が指標になります。
もちろんPVの増減もサイトの成長や記事の質の判断基準になりますが、目的はアフィリエイトの収益であり、自分のビジネスのコンバージョンということは忘れてはいけません。
仮にPVが増えても、売上が減ってしまっては意味がありませんから。キャッチーな見出しでPVを増やし、記事とマッチしないで読者の信頼を落としてしまうと、そのようなことにもなりかねませんので注意してください。
書き手としてのブランディングは必要か
この章の最後は書き手のブランディング、つまり自分の名前を売る必要があるかどうかについてお話しします。
ライターデビューを目指しているのであれば、自分の名前がどこかのウェブメディアに乗るのが夢という方もいらっしゃるでしょう。一方で自分のビジネスの紹介のために文章を書きたいということであれば、名前が出るかどうかでなくビジネスが売れるかどうかが目的となるはずです。
アフィリエイトでは執筆者や管理者の名前を出さないことがほとんどです。
有名になりたいという欲があるのなら、ライターとしてのブランディングも必要かもしれません。
最近でいうならイケダハヤトさんや、はあちゅうさんあたりでしょうか。
何となく意識高い系でアルファブロガーという呼び方をされている方たちですが、その反面実態は何をやっているかよくわからないというパターンです。
そういうポジショニングを目指すことは否定しませんが、そうなると単に「有名になりたい」という結果だけが目的になってしまいがちです。
有名になるために文章を書く、というスキームは実際のところ非常に再現性が低いと言わざるをえません。
少なくとも筆者はそういう立ち位置のライターさん(と呼ぶと怒られるのかもしれませんが)の名前が、このお二人以外に思い浮かびません。(いえ、たくさんいらっしゃるのはわかっていますが名前を聞いてすぐに分かるレベルの方、という意味です。)
かっこいいこと(時には意図的な炎上記事)を紹介して、知名度を上げ、ひいては収入につなげていくというのは、狙ってできることではありません。個人的には相当の「運」要素が必要となります。
それに対し、信頼出来るメディアとしっかりつながり定期的にライティング依頼されるようになったり、書くことで自分のビジネスをブランディングしたり、あるいはアフィリエイトでしっかりとした記事やサイトを作っていく方が再現性のあるノウハウとして、マネタイズすることが可能となります。
一発屋としてでなく、です。一発屋になりたいのであれば、ちょっとひねくれたことを書いて、意識高そうに振る舞って、あとは1%あるかないかわからない「運」を待てばいいのです。
キャッチフレーズのつけ方でも同じことが言えますが、パッと見てキャッチーに目を引く内容は、往々にして実際の記事の中身=コンテンツの価値が伴わないことがほとんどです。
ぱっと見と中身のギャップがありすぎると何が起こるかといえば、読者の信頼を失います。
ものを書くということを長い目で考えれば、大切なのは一時的に炎上覚悟でPVを増やすより、じわじわとロングテール(長期間にわたって)で信頼を高めた方が良い結果をもたらします。
もし物書きとしてのブランディングが必要であれば、それは個人名を売り込むよりも、信頼出来る実績を作っていくことの方が価値があることは間違いないのです。
筆者の例をあげれば、20冊弱の書籍を執筆したという実績が物書きとしての信頼に繋がっているわけです。
さらにその元をたどれば、コツコツとブログを書いてきたことが、書籍執筆のきっかけになりました。
さらにさらに言えば、ブログで信頼されるような文章が書けたのは、その前のコピーライターとしての経験が活かされています。
筆者の名前で本が売れたり記事のアクセスが増えたりすることは、全くないわけではないでしょうが、そのパーセンテージはとても低いはずです。
それでも物書きとしてある程度の評価がされているのは、実績の積み重ねがあるからです。
さてみなさんは、どうやって物書きとしてステップアップしていきたいですか?
前述のお二人のように知名度を上げていきたいという気持ちをつい持ってしまうことは否定しません。
有名になることは悪いことではありませんし、それによってブランディングしやすくなるのも事実です。(ただしその反面いろいろと息苦しくなったり、批判されるなど得るものと同じくらい失うものもあるのは確かです)
しかし一般的に最も正攻法となるのが、書くものの評価と信頼を得てブランディングしていく方法です。
名前を売るためにアクロバティックな言動をするのはあまりにリスキーですし、馬鹿げています。
名前を売るより実績を売る。
それこそが確実に評価を上げていく方法なのです。
ということで、この章ではものを書くにあたっての意識についてのお話をしました。
最後に概要をまとめておきましょう。
- ものを書く目的は自分が伝えたいことを正確に相手にイメージさせ伝えること。
- ものを書くための基礎トレーニングは「よく読み」「よく書く」こと。
- PVはあくまで指標。質の高い記事を書くことが大切。
- 目的に合わせてブランディング方法を決めよう。
(教材の第1章はここまで)
この教材はこの後、
- 文章の構成を考える
- 「起承転結」で、と学校で教えられませんでしたか?
- 6つのステップで記事を構成する
- 構成は必ずメモで記録する
- それぞれのパートに何を書くかを決める構成法
- 小学生の作文のように書く
- 「あれ」「それ」はつかわない
- は、が、の、に、を連続しない
- 流れるような文章を書くための2つのポイント
- 接続後で文章を引き継いで流す
- 誰に書くのかを意識しないで書く文章はただの日記
- 流行の単語「ペルソナ」は必要か
- ターゲットを細分化するなら別記事を書き誘導すれば良い
- 問題解決型の文章のターゲットを見極める方法
- 記事を書く際に注意する書き方のポイント
- 伝える文章は「AIDA」で書く
- USPを明確にする
- 紹介は「FAB」でする
- コピーライターはキャッチコピーを書く人と思われていた
- なぜキャッチコピーがそこまで大切なのか
- PVの数は記事タイトルだけに左右される
- キャッチーなタイトルは本当に「価値」があるのか?
- キャッチーなタイトルをつける際のルールを極めよう
- キャッチーなタイトルの作り方
- キャッチコピーに含めるべき内容とは
- キャッチコピーのパターン
- 記事ネタを探す方法
- ニュースを自分なりの切り口で解説する
- ネタ探しやライティングで行き詰まったら
- 記事内容のリサーチ(裏付け)の方法
- 一次情報がない記事テーマのリサーチ方法
- 競合調査も忘れずに
- 1. 知識・ノウハウ公開パターン(スタンダード)
- 2. 体験談ストーリーパターン
- 失敗談パターン
- セールス記事
- 競合比較パターン
- 構成はパターン化から学び自由に展開できるように
- 読点「、」はどこにつけるのか
- 改行はどこでするのか
- 体言止めは多用しない
- 「」を使うのはセリフだけではない
- 否定的な内容は柔らかく
- 書き終えたらタイトルを見直そう
- 悪文と呼ばれ「てにをは」を間違えるあなたは
- ニュアンスを表現してより共感できる表現力のある文章を
- なんと書いたらいいかわからずに文章が終わらない場合
- 自分を表す表現は固定する
- 森博嗣さんは1時間に6000文字書く
- 記事を書く前に書くものをリストアップ
- 書きたいところから書く
- 記事の文字数が多いほど良いのか
- 準備に時間をかけすぎてもいけない
- 文字が埋まらない場合は一旦他の記事を書いて頭をリセット
- 入力方法を変えてみる
- 検索スキルを上げる
- 文章の仕上げこそ「名文」をつくる唯一の方法
- 何を校正すれば良いのか
- 可能であれば誰かに読んでもらう
- パソコンを使って文章を校正する
- 言い回しのバリエーションをチェックする
- 自分の書いた文章の言い回しを変えてリライトする
- 「画竜点睛」が文章の質を上げる最適の方法
- SEO(検索エンジン対策)のためのライティングテクニック
- 小手先のテクニックよりも検索キーワードを含めたコンテンツ作りが重要
といった内容で進んでいきます。
もちろんこれは教材の項目に過ぎませんので、ゼミとして学べる内容はこれをベースに実際に自分が書きたい、あるいは書くべき文章が書けるようになる、実践的な60日間のサポートを行います。(つまりそれは添削であったり、ウェブセミナーであったり、メールサポートなどのことです)
さて、いかがでしょうか。
このゼミの目的はシンプルです。
あなたが、ライティングスキルを身につけることで、あなたの望む結果を得られるように支援することです。
もしあなたが、ものを書くことをビジネスに繋げたいのであれば(そしてもちろんそのための十分な自信を今持てないのであれば)、この一瞬のチャンスをつかんでみてはいかがですか?